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SERS/TERS

ラマンの増強

SERS (表面増強ラマン散乱) および TERS (チップ増強ラマン散乱) では、いずれも金属の粒子か層を使用して、周囲の分子からのラマン散乱量を増強させます。これにより、場合によってはラマンを 10 億倍以上に増強できます。

非常に濃度の低い物質の検出 (SERS)、および非常に微細な形状の確認 (TERS) が可能になります。従って、これらの技術はラマン分光でも非常に大きな可能性が見込まれる分野になっています。

増強メカニズム

次の 2 種類の効果を使用して、金属周囲の分子からのラマン散乱量を増強します。

  • 金属により入射レーザー光と反射ラマン散乱光の電界を増幅できます。
  • 金属により吸収分子内の電荷の分布を変更して散乱を増強できます。

SERS

SERS では通常、金属 (銀など) のコロイド懸濁液か金属粗面を使用します。これにより金属の表面に吸収される分子からのラマン散乱を増強します。SERS は、低濃度の分析や診断情報の分析などの新しいアプリケーションを可能にします。

TERS

TERS は、金属コーティングのチップを使用して (一般的に、スキャニングプローブ顕微鏡か原子間力顕微鏡上で使用)、チップの数ナノメートルの範囲内にある分子からのラマン信号を増強します。これによりチップに近い小さな体積内の分子からのみのスペクトルを確認できます。この場合には、チップがある状態とない状態のスペクトルを比較します。これにより通常のラマン散乱よりも大幅に高い空間分解能が得られます (0.2µm 前後ではなく、ナノメートル単位)。

レニショーのラマンと SPM/AFM の複合システムには、TERS オプションをご用意しています。

パンフレット「ラマン分光とは」のダウンロード

  • カタログ:  ラマン分光とは カタログ: ラマン分光とは

    レニショーでは、1990 年代初頭からラマン分光測定システムを提供しています。弊社でよく尋ねられる質問の一つに、「ラマン分光とは何か」というものがあります。 このパンフレットでは、この質問に回答すると共に、「ラマンイメージはどのように作成されるのか」、「SERSとは何か」といった関連する質問への回答など、役立つ情報を提供します