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ケーススタディ: ダイヤモンドライクカーボンの品質管理

2015 年 9 月 15 日

ロシアのモスクワに拠点を置く New Plasma Technologies (NPT) は、2011 年に設立された冶金系のナノテクノロジー企業で、切削および形成工具向けの高品質ソリッドナノ構造コーティングを手がけています。そのひとつが、金属、合金、ポリマ、および複合材に対する自己潤滑式の耐摩耗性ダイヤモンドライクカーボン (DLC) コーティングです。この技術は、材料の性質を改良して、(天然ダイヤモンドに匹敵する) 高硬度、環境清浄度、低摩擦係数、生体適合性、耐摩耗性などの特性を付与します。このような特徴から、DLC コーテングは今や、金属加工、機械工学、空間処理、防衛、歯科、医療など多くの分野で、製品の製造および応用時の重要性を高めています。

NPT の DLC コーティング品質管理工程のひとつが、sp3 (ダイヤモンドライク) 結合に対する sp2 (グラファイトライク) 結合の割合を把握することで、この割合により、その素材の性質と特性 (摩擦係数、粘着力、硬度) が決まります。


NPT では、レニショーの inViaTM コンフォーカルラマンマイクロスコープを使用して、コーティングの品質を管理し、加工法の改善に役立てています。inVia が DLC の分析装置として最適である理由は空間分解能の高さで、サンプル前処理の必要性がわずかまたは皆無である、操作が安全かつ効率的である、使いやすい、サンプルを傷めることなく良質なデータを速やかに収集できる、反復性が高く信頼できるデータが得られるといったメリットがあります。

New Plasma Technologies で使用されているレニショーの inVia コンフォーカルラマンマイクロスコープ

NPT は、inVia の強力な性能と柔軟性を活かして研究範囲を広げてきました。そして、モスクワ、ノボシビルスク、ベルゴロド、そしてカザンにある研究機関および試験所との協働により、DLC コーティングだけでなく、他の材料の研究に対する関心も喚起してきました。inVia コンフォーカルラマンマイクロスコープにより、ポリマ、コーティング組成物、塗装材料、ラッカーコーティング、炭素系複合材料、繊維、セラミック、鉱物、半導電性材料、ナノ材料など、多種多様な材料を研究できるようになりました。


レニショーの inVia コンフォーカルラマンマイクロスコープは、材料の構造と化学的性質を非破壊的に調査するのに欠かせない装置として、NPT で長年愛用されています。レニショーモスクワオフィスのスペシャリストが、必要に応じて方法論的および技術的なサポートを提供しており、どんな疑問にも速やかに対応策を提供できることによって生産性を大幅に高めてきました。

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