ミクロン単位で製造するグリーンエネルギー用巨大研削盤KMT リンショーピングでは、巨大な VTG4000 切削旋盤機を使用して風力タービン用の高精度大型ベアリングを製造していますが、正確な高速操作を行う上でレニショーのエンコーダが不可欠になっています。
リンショーピングの VTG の主席設計者のエイヴェ・ヨハンソン氏は、「私たちの最大の工作機械では直径 600mm までのパーツを製作することができましたが、VTG4000 は風力タービンの最大ベアリングのサイズにあたる直径 4000mm を超えるサイズを扱うことができます。これは場合によっては非常に難しいハードターニングと切削で、位置決め精度が非常に重要になり、それが完成したベアリングの品質に直接反映されることになります。標準サイズの機械は、軸上にボールネジを使用して 3µm の形状偏差を維持することができますが、相対的なサイズが大幅に異なるにかかわらず、VTG4000 は、0.1µm 単位のフィード分解能で、1µm という優れた形状偏差を達成することが証明されています。 エンコーダのパフォーマンス
彼は、ハノーバーの EMO 2007 展でレニショーの SiGNUM エンコーダを初めて目にし、その後リンショーピングで一定期間にわたって厳格なテストを実施しました。ヨハンソン氏は次のように説明しています。「レニショーに決めるのは簡単でした。基準スライドに取り付けた様々なスケールを比較して、一番優れたパフォーマンスを示したレニショーのスケールを購入しました。私たちにとって、リニアエンコーダの連続長が 4.5m 以上あることが不可欠でしたが、SiGNUM はこれを可能にする上で最も簡単な手段です。レニショーのエンコーダは、汚れに対する耐久性の点でも他より優れていました。現在では、4 つのすべてのリニアスライドにレニショーのエンコーダを取り付けていますが、予想通り、まったく問題がありません!」 「ロータリーテーブルにも同じ設計原理を採用し、ドライブに静水圧ラジアル/軸ベアリング、エアシール、トルクモーターを使用しています。これにも同じ分析を行い、レニショーの SiGNUM 角度位置決め用エンコーダを選択しました。」 エンコーダの取り付け
「レニショーエンコーダの最も優れた特色の一つとして、セットアップの簡単さが挙げられます」とヨハンセン氏はコメントします。「スケールを取り付け、リードヘッドのおおよその位置決めを行った後、LED を使用して簡単に 2 つの要素の位置決めを確認しながら、最終的な調整を行うことができます。」 品質向上に伴う安全性の向上風力タービンには、ベアリングが 1 つしかないと考えがちですが、実際には 3 種類のベアリングがあります。驚くことに、羽根の根本に配置されたピッチベアリングが最も大きく、多くの風力タービンには直径 4000mm 近いものが使用されることもあります。さらに、羽根のピッチの調整を可能にすることから、恐らく最も重要なものでもあります。運転中は、ピッチを風速に合わせる必要があり、合っていない場合には羽根が応力で崩壊することがあるため、高い信頼性を備えた高品質ベアリングが重要になります。さらに、風速が通常時速 25km 以上に増した場合には、羽根を守るために停止状態にすることが必要になります。さらに、タービンの旋回を可能にするメインシャフトベアリングとヨーベアリングも重要になります。 1 つのセットアップですべての操作を実施
パフォーマンスを最大限に高める機械設計回転軸 VTG4000 は非常に頑丈な機械で、一部のパーツは重量が 35 トンあります。従って、歪みや熱変動に高い耐久性を備えているだけでなく、静水圧油温とクーラント温度は綿密な制御が行われています。 リンショーピング工場長のヘンリック・ヨンソン氏は、機械の構造について次のように説明しています。「1970年代以来使用している静水圧ガイドウェイを、リニアモーターと共にすべての軸に活用しています。この組み合わせにより、高速性と精度を向上し、はるかに優れた加速性と減速性を実現できます。25000kg の回転軸を指先で動かせることを考えると、この静水圧システムの能力が理解してもらえることでしょう!」 このように巨大なベアリングを製造する上での別の重要な要因として、ワークの熱状態があります。製造中は、パーツを機械にロードする前に、48 時間以上放置して工場の状態に順化させる必要があります。 機械のオートメーション拡張機能
工作機械には、機械の座標系にパーツを正確に設定するために、無線信号を送信するレニショーの RMP60 タッチプローブを使用しています。VTG4000 の機械ベッドにパーツを配置した後、切削工具と同じように RMP60 を ATC マガジンにロードし、わずか数秒間で主要形状の正確な位置を検出することができます。このデータを使用してサイクル内で座標系を更新することで、パーツの正確な位置と寸法を適切に把握した状態で、直ちに機械加工を開始することができます。 時間のかかる別の手動作業を自動化するために、切削盤も ATC マガジンで交換できるようにすることができます。汎用切削盤は多くの作業に使用できますが、場合によっては正面切削盤、角度用切削盤、またはカスタマイズされた切削盤に交換することが必要になります。 新たなチャレンジにうまく対応風力タービンと同様、サイズと能力の点では VTG4000 も、目にした人を圧倒する驚くべき機械です。VTG4000 のように大きな機械の提供は、リーションピンの以前の事業からは大きな変化でしたが、レニショーエンコーダのような適切な技術を組み込むことで、このようなチャレンジにもうまく対応しています。 リンショーピングについてリンショーピングは、1920 年代以来切削盤を製造してきた切削専門企業として定評を取り、 北米、欧州、アジアをはじめとする世界中のほとんどすべての主要ベアリングメーカーに製品を提供しています。同社は 1875 年に創立し、1928 年にはストックホルムに姉妹会社 UVA を立ち上げました。リンショーピングは、1929 年に SKF と提携しましたが、最近両社は KMT グループの一部に統合されました。世界中には、これら 2 つの企業の機械が 1 万台が設置されていますが、これらの約 60% はリンショーピング製の機械です。 ダウンロード
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