QC20 ボールバーの特長

最高の機械を優秀なオペレータが使用していても、機械が原因で不良が発生することがあります。そして、不良パーツを出すことで、時間と費用だけでなく顧客を失うこともあります。

QC20 ボールバーは広く実績を残したソリューションです。

不良パーツを製造したい人など 1 人もいません。コンポーネントの寸法と仕上がりの欠陥の原因としては、加工不良、摩耗した主軸かワークのクランプが考えられます。しかし、不良の主要原因の多くは工作機械自体の位置決め誤差、つまり機械の幾何誤差、動的誤差やガタにあります。

誤差は、原因と場所がわかれば数分間で修正できるものがほとんどです。古い機械にも新しい機会にも誤差は存在します。スクラップを出さない製造工程の秘密は、機械の状態を把握して生産を計画し、必要に応じて調整することです。

過去には、テストパーツすなわちマスターパーツを製作して検査することで機械の状態を確認していました。しかし、この方法は時間がかかるだけでなく、製造するパーツの形状がマスターパーツと異なる場合には、信頼性が落ちます。

QC20 ボールバーのテストなら、機械性能を短時間で詳細に診断し、対応が必要な可能性のあるエリアを特定できます。

ボールバーテストについて

すべての人にメリット

生産/購買

機械の本当の能力を把握できるため、各タスクに最適な機械を割り振れます。
公差内の製造ができるようになるため、スクラップや再加工、時間のかかる段取り作業、検査を削減またはゼロにできます。
購入前に新しい機械を評価できます。
据付け後や最終出荷前に評価できます。

メンテナンス

問題を素早く特定。機械を分解して問題があるか確認する必要はありません。
修理方法やその効果を、実施する前に評価できます。
機械性能を定期的に確認することで、予知保全を実施できます。
専門家の助けは最小限に抑え、業者がいなくなる前に問題が解決したことを確認できます。

現場サービス

「メンテナンス」のメリットと…
診断の向上によって保証コストが減ります。
現場での作業効率化によって (診断に要する時間の短縮によって)、チームの生産性があがります。
テストレポートがサービス内容を証明してくれるため、顧客満足度が向上します。

品質

品質管理の企画 (ISO 9000 など) に準拠しています。
英国国内規格にトレーサブルなキャリブレーションです。
出荷前に認知された規格に機器が準拠しているか確認できます。
品質保証システムの一環に QC20 ボールバーテストを活用してください。

簡単なテストで優れたコスト効果

ニーズやスキルレベル、権限レベルに合わせた 3 種類のモードから選んで実施するシンプルなテストと、自動診断ソフトウェアにより、データだけでなく有益な情報を取得できます。

QC20 ボールバーの真価を引き出すための総合的なユーザーマニュアルも用意しています。また、レニショー社内の高水準トレーニング施設でもお客様の現場でも受講可能な、トレーニングも提供しています。

頑丈で携帯性に優れたケースひとつに、テストに必要なすべての機器が収納されています。PC を接続するだけでテストを開始でき、コスト削減に貢献できます。

CNC 工作機械での加工や修理にとって、QC20 は非常に優れたコスト効果を発揮します。システムの購入価格が低いだけでなく、トレーニングコスト、テスト実施コストや運用コストが低いため、購入後に実際には高くついた、ということもありません。

QC20 ボールバーについて

トレーニングコースについて

現場で実証され、世界的に認知されるシステム

主要な国際規格で認証されているボールバーテストは、製造プロセスの品質保証手順の一貫や、CNC 工作機械の客観的試験として活用できます。

QC20 ボールバーは、工作機械メーカー、メンテナンス/修理会社や航空宇宙、自動車をはじめとする工業分野全般のエンドユーザー数千の企業により世界中で使用されています。規模の大小を問わずどの企業も、使用する工作機械の能力を把握し、管理することが事業と収益性の改善につながるという認識を共通して持っています。