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「Equator™ を使い始めてから、不良パーツが一つもなくなり、製造コストを 27% 削減することができました」

英国ベッドフォードシャー、ダンスタブルの高精度エンジニアリング会社、High-Tech Engineering では、製造パーツの品質に常にフォーカスを合わせてきました。最近では、レニショーの Equator ゲージングシステムを新たに追加することで、パーツの 100% 検査を行い、スクラップをゼロに抑える一方で、操作員の必要性を半減し、パーツの製造コストを 27% 削減しました。

代表取締役の Steve Tickner 氏が 1985 年に創業した High-Tech Engineering は、モータースポーツ産業向けの高品質加工パーツの製造で高い評判を確立しています。近年は航空セクターにも進出を果たし、ロールスロイスや BAE システムなどの信頼を受けるサプライヤーとなるなど、業界の主要企業から高い評価を得るようになっています。

最近では、大手航空企業の顧客からフライス加工の高精度チタンパーツの製造契約を受注しました。このパーツはその性質から、100% 検査を要求されました。Steve Tickner 氏はこれについて次のように説明しています。「当初から、パーツに求められるサイクル時間を満たすだけでなく、コストパフォーマンスの点でも優れた検査方法を見つける必要があることを理解していました。既存の三次元測定機では、対応できないことがわかっており、ボトルネックのリスクを負うこともできません。別の三次元測定機か、大きな測定能力を備えた他の手段が必要でした。そこでたどり着いたのがレニショーの Equator でした。」

Tickner 氏が Equator ゲージングシステムを知ったのは、インターネットの検索からでした。その後、リサーチを行い、レニショーのスタッフとミーティングを重ねた結果、特にシステム全体の価格をはじめとする Equator ゲージングシステムの利点に好印象を抱きました。

Equator ゲージングシステムの購入を決めた理由について、Tickner 氏は次のように説明しています。「当社の工場ではスペースを有効活用する必要があります。このセルのために用意したスペース内で、高効率の高速技術を使用することが求められましたが、温度制御環境で使用する三次元測定機(CMM)では、大きすぎて実用的ではありませんでした。しかし、コンパクトな Equator はスペースにぴったりでした。おまけに、温度変化の影響を受けにくく、エア供給の必要がないため、温度制御室を用意したり、配管作業を行う必要がなく、余分な時間と費用や手間を省くことができました。」

High-Tech Engineering は現在レニショーの Equator ゲージングシステムを使用して複雑な航空機パーツの 100% 検査を行っています。これには、製造パーツを対応するマスターパーツと比較して、1 回の操作ですべての形状のゲージングを行って、直ちに合格/不合格を判断することができるだけでなく、構成要素の寸法が出力されます。

同社は Equator ゲージングシステムを使用して、平均公差 ±25μm でパーツの複数の内径、厚さと形状測定をはじめとする約 150 種の形状のゲージングを行っています。Equator ゲージングシステムは、これらのすべてを 10 分未満という製造時間よりも大幅に短い時間で行うため、製造上の要件を簡単に満たすことができます。これにより、同社では三次元測定機でプログラムを実行する場合に比べて、サイクル時間を半分近くに短縮できました。

High-Tech 社のパーツ例

Equator を使い始めてから不良パーツが一つもなくなりました。Equator では、オペレーターが完全なプロセスコントロールを行うことができます。

High-Tech Engineering(英国)

工作機械のオペレーターがプロセスコントロールを実施

High-Tech Engineering では、週 5 日わたり 24 時間体制で製造活動を行っており、部分的に重複する 2 シフト制で稼動しています。この間、様々なスキルレベルのオペレーターによって Equator が活用されています。かつては、工作機械から離れて、温度制御が行われた品質管理室に置かれた三次元測定機を使用していました。このパーツの製造に三次元測定機を使用していたとしたら、パーツを製造した後で、専門スキルを持つオペレーターが三次元測定機を操作して計測を行うことになります。その代わりに Equator を使用すれば、新しくトレーニングを受けたスタッフでも、品質管理担当者の承認を受けた認定部品の寸法を Equator ゲージングシステムの基準として使用して、その後の計測の精度を設定することができます。これにより、パーツを製造したオペレーターがパーツの計測も行うことができるため、所要時間が半減します。

フレキシビリティと未来の保証

Equator™ ゲージングシステムは完全プログラミング可能で、複数のパーツに使用することができるため、High-Tech Engineering では、複数の受注契約に繰り返し精度の高い高速自動化ルーチンを使用でき、人件費を大幅に削減できます。

High-Tech Engineering の製造現場

使いやすさ - ボタンを押すだけのシンプルな操作

これについて、Tickner 氏は次のように言っています。「Equator はすべてのオペレーターが使用できます。操作方法も実に簡単で、パーツを取り付けてボタンを押すだけです。プロセスが完全に簡素化され、スタッフの手間を省くため、このセルの投資資金を短期間で回収できます。」

High-Tech Engineering は航空パーツの製造コストを 27% 削減することに成功しましたが、Equator ゲージングシステムがその一つの理由になっています。この点はこの種の製造活動の競争力にも大きな影響を及ぼし、同じような高精度・高品質パーツを製造できるだけでなく、顧客にも優れたコストパフォーマンスの製品を届けられるようになっています。同社では、このタイプのソリューションを活用して、継続的なプロセス改善に努めることで、英国では他に例を見ない SC21(航空業界の品質保証プログラム)の銀賞の 6 年連続受賞という偉業を成し遂げました。この賞は、航空・防衛業界で優れた製品品質に加えて、高い納品能力を達成する企業に贈られます。銀賞を受賞するためには、企業は常に 95% 以上の納品実績と、99.5% 以上の顧客への納品パーツ品質を達成する必要があります。

Tickner 氏は次のように説明します。「Equator を使い始めてから不良パーツが一つもなくなりました。Equator では、オペレーターが完全なプロセスコントロールを行うことができます。オペレーターは全員が Equator ソフトウェアに含まれるプロセスモニタのゲージング対象の全形状がリストされた画面を確認します。形状名の隣の小さなバーは、各形状の計測値の変化に応じて緑から黄色、そして赤に変わります。オペレーターは機械上のどの工具が各形状の加工に使用されているかを理解しているため、時折り、対応策を取ってプロセスを修正して、公差範囲内に抑えられるようにします。当社では 100% 検査を実施しているため、不良パーツの可能性がほとんどゼロになっています。」Tickner 氏は更にこう続けます。「当社では、将来的なコスト削減の可能性を模索する目的で、どの工具から最も優れた効率が得られるかを確かめるためにもゲージングデータを活用しています。」

Tickner 氏はこの製造セルの成功を受けて、将来的に計画されている製造業務の別のセルにも Equator ゲージングシステムを使用することを予定しており、次のように説明しています。「当社では、毎回完璧なパーツを製造でき、オペレーターの手間を省き、全般コストを削減できるだけでなく、料金も妥当という文句のないソリューションを見つけました。これらの利点をすべてお客様に還元することができ、お客様にも当社が最善の料金で最高品質の製品をお届けしていることを理解していただいています。」