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RESOLUTE™ ETR アブソリュートエンコーダシステム with RESA30 ロータリ (角度位置決め用) リング

機能

  • シリアルインターフェース: BiSS® C
  • リードヘッドサイズ: 36×16.5×17.2mm
  • 最高分解能 32bit/回転 (18,000rev/min 時)
  • システム精度±0.52~5.49arc 秒
  • 動作温度-40℃~+80℃
  • サイドケーブルタイプもラインナップ

メリット

  • 内径が大きく取付けが簡単な、薄型リング
  • 広い取付け公差
  • 高い位置決め安定性を実現する 10nm 未満のジッタ
  • スムーズな速度制御を実現する±40nm の周期誤差
  • 高度診断ツールにも対応
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RESOLUTE ETR とは

RESOLUTE ETR (Extended Temperature Range: 拡張温度範囲) は、汚れに対する高い耐性と優れた仕様を備えた、まったく新しい光学式アブソリュートファインピッチエンコーダシステムです。8,500rev/min で 32bit の分解能を実現した、世界初の光学式アブソリュートエンコーダです。

画期的なファインピッチの RESOLUTE アブソリュート角度位置決め用エンコーダの利点を、条件の厳しい低温環境で活用できるようにしたものです。結露のない環境での-40℃まで動作保証されており、科学研究、防衛、航空宇宙などの過酷な用途に最適です。

RESA30 リングとは

RESA30 は円周上に絶対目盛りが刻まれたステンレススチールリングです。タイプとしては 2 種類、サイズとしては複数種 (Ø52mm~Ø550mm) 用意しています。A セクションリングは、優れた取付け精度を備えているだけでなく、加工パーツの公差を厳しく設定する必要性を少なくし、偏心を排除するテーパー固定方式を採用しています。また、質量が軽く低イナーシャ設計の薄型 B セクションリングもラインナップしています。A セクションリングと B セクションリングは、いずれも内径が大きい中空構造であるため、非常に条件が厳しい場合でも柔軟に使用できます。さらに非接触式のため、従来の密閉式のエンコーダに見られるバックラッシュ、シャフトのねじれ、その他のメカニカルなヒステリシス誤差の影響を受けません。

このエンコーダシステムのメリット

トラブルシューティングとトラブル解決が簡単

高度診断ツール ADTa-100 で、RESOLUTE™ リードヘッド (ADT マーク付き) からさまざまなリアルタイムデータを取得できます。取得したデータは、ソフトウェアの ADT View で表示します。システムのセットアップには、リードヘッド内蔵のセットアップ LED で十分なことがほとんどですが、通常よりも取付け条件が難しい場合に高度診断ツールが有効です。また、高度診断ツールは、エンコーダパフォーマンスの確認やシステムのトラブルシューティングにも活用できます。

ETR (Extended Temperature Range: 拡張温度範囲)

RESOLUTE ETR アブソリュートエンコーダは頑丈なステンレススチールスケールを使用し、高い振動耐性を備えており、過酷な環境にも耐えられるように設計されています。また、回転軸における超高速性と高信頼性といった優れた測定性能を発揮します。

広い取付け公差

RESOLUTE は、2 本のトラック (インクリメンタル 1 本、アブソリュート 1 本) を横に並べて配置する従来の方法を採用していないため、ヨー方向のわずかな角度のずれによる位相ずれの問題が発生しません。絶対位置と位相情報を 1 点のコードにまとめた、単一トラックの光学式アブソリュートスケールを採用することで、広い取付け公差 (ヨー公差±0.5°) を実現しています。短時間で取り付けでき、また、軸が静止する場合でも動く場合でも長期にわたって優れた信頼性を確保しています。さらに、取付けの精度を簡単に診断するためにセットアップ LED がリードヘッドに組み込まれています。

高度診断ツール ADTa-100 (アクセサリ)

高度診断ツール ADTa-100

RESOLUTE エンコーダリードヘッド (ADT マーク付き) は 高度診断ツールと ADT View ソフトウェアに対応しています。取付けや診断が難しい場合に役に立つ、エンコーダのさまざまなデータをリアルタイムで取得できます。ソフトウェアのインターフェースは直感的な作りになっています。また、下記の機能が使用できます。

  • リモートキャリブレーション
  • 軸のフルストロークにわたる信号の最適化
  • エンコーダ位置をデジタル表示 (スケールに対する相対位置)
  • データのエクスポートと保存
  • 原点の設定

シリアルインターフェース

シリアルインターフェース説明データシート対応製品
BiSS C

レニショーアブソリュートエンコーダは、BiSS C (単一方向) オープンプロトコルに対応しています。BiSS C は高い加速度、スムーズな速度制御、優れた繰り返し精度、確実な位置決めの安定性が求められる動性の高い軸に最適な高速シリアルインターフェースです。
BiSS C 対応の RESOLUTE には、各種業界標準コントローラ、ドライバ、DRO、PC カウンタカードを使用できます。またリニアシステムとロータリシステムのどちらの仕様のものもご用意しています。

RESOLUTE BiSS C

BiSS C 対応製品ページ

技術仕様

対応スケール

絶対位置コードのステンレススチール薄型リング。内側がテーパー形状の標準の A セクションリングと低イナーシャの B セクションリングの 2 タイプ

リードヘッドサイズ (長さ×幅×厚さ)

36mm×16.5mm×17.2mm

スケールピッチ

公称 30µm

熱膨張率 (20℃時)15.5±0.5µm/m/℃

リング外径

52mm~550mm

システム精度*

±5.49~±0.52arc 秒 (リング直径に依存)

最高速度

(詳細はデータシート参照)

18,000rev/min (52mm リングの場合)

シリアルインターフェース†

BiSS C

分解能

BiSS C: 18bit、26bit、32bit

周期誤差

±40nm

電気接続

最大ケーブル長 10m、D サブコネクタ (9 ピンまたは 15 ピン)、フライングリード

電源

5V±10%、250mA@5V (終端)

振動 (動作時)

最大 300m/s2@55Hz~2,000Hz

衝撃 (非動作時)

1,000m/s2、6ms、½ sine

動作時温度

-40℃~+80℃

防水防塵性能

IP64

詳細については、データシートを参照してください。

*システム精度とは、目盛誤差に周期誤差を加えたものです。目盛精度とは、1 個のリードヘッドで計測した角度と真の回転角度との最大偏差です。偏心などの誤差は含みません。

他のシリアルインターフェースも随時追加しています。