ラマンスペクトルとは
ラマンスペクトル
レニショーでは、測定結果をラマンスペクトルとしてグラフィック形式で示しています。光の各エネルギー (振動数)(X 軸) に対する散乱光の強度 (Y 軸) をプロットして表しています。振動数は、慣例的に波数 (cm 当たりの波の数、cm-1) と呼ばれる単位で測定されます。
X 軸の振動数は、対象となる光のエネルギーのシフト量であるので、レーザー振動数に対する相対的な値でプロットしています。
スペクトルからどのように欲しい情報を得るのか?
物質のさまざまな側面に対してさまざまな特徴を持つラマンスペクトルから、物質について多くの情報を学ぶことができます。
主要な特徴には次のものがあります。
物質のすべてのラマンバンドのラマンシフトと相対的強度
これにより、材料を同定できます。
個々のバンドの変化
バンドはシフトしたり、幅が狭くなったり広くなったり、強度が変化することがあります。これらの変化から、サンプル内の応力、結晶化度の変動、および物質の量をそれぞれ解明できます。
サンプル上の位置によるスペクトルの変動
これにより物質の均一性 (均質性) の変化を解明できます。いくつかの任意のポイントを分析する、またはポイントの配列を系統的に測定できます (これにより、組成、応力、結晶化度などのイメージを生成できます)。
パンフレット「ラマン分光とは」のダウンロード
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カタログ: ラマン分光とは
レニショーでは、1990 年代初頭からラマン分光測定システムを提供しています。弊社でよく尋ねられる質問の一つに、「ラマン分光とは何か」というものがあります。 このパンフレットでは、この質問に回答すると共に、「ラマンイメージはどのように作成されるのか」、「SERSとは何か」といった関連する質問への回答など、役立つ情報を提供します