ビジョンシステム用フィクスチャ

パーツをクリアに固定


小さくて傷つきやすいパーツを固定
レニショーでは、超小型パーツでも固定できるモジュラ式フィクスチャコンポーネントを広くラインナップしています。測定したい形状を隠すことなく、視認性とプローブのアクセスを確保できます。
測定時間を短縮
パーツを複数のプレートに分けてセットしておくことで、待ち時間を短縮できます。プレートの脱着には、クイックリリースマグネットが威力を発揮します。


QLC (QuickLoad™ コーナー)
アクリルプレートはバックライト対応で、またマルチウィンドウプレートなら、複数パーツの遮るものがない明瞭な画像をまとめて取得できます。ミラーコンポーネントを使うことで、パーツを配置しなおさなくても側面を測定できます。
固定パターンの再現
プロセスからばらつきを取り除き、測定の再現性と正確性を確保するうえでは、同じ固定パターンを構築することが重要です。ベースプレートには英数字が刻印されているため、コンポーネントの配置パターンや種別を正確に記録して再現できます。

ビジョンシステム用フィクスチャキットを構築
画像測定機にパーツを固定するには、QuickLoad コーナー、ベースプレート、そしてコンポーネントキットが必要です。キットは、対象のパーツの種類、使用する測定機、用途を基準に選定します。対象パーツによっては、コンポーネントを追加する必要がある場合もあります。


ステップ 1: QuickLoad コーナーを選定します
QuickLoad コーナーは、画像測定機に合わせてさまざまな仕様をご用意しています。取付け位置は、画像測定機のステージの左下で、取付け穴を用いて取り付けます。取付け穴は、主要メーカーのほとんどの画像測定機にあるため、適切なサイズを固定できます。
端はのこぎり状になっているため、ここに直接パーツを取り付け、レニショーの M4、M6 または 1/4-20 フィクスチャコンポーネントで固定して、簡単な検査に対応することもできます。
ステップ 2: ベースプレートを選定します
アクリル製ベースプレートにはスチールピンが埋め込まれており、QuickLoad コーナー内の磁石に正確に固定されます。機械の同じ場所に繰り返し、プレートを短時間で簡単に取り付けたり、取り外したりできます。ベースプレートには下記の 2 種類があります。
- マルチホール: 中央に透明なウィンドウ領域を設けており、一度に多くの部品を固定してチェックできます。
- マルチウィンドウ: 透明なウィンドウ領域を複数配置しているため、明確に小型部品を確認できます。


ステップ 3: コンポーネントセットを選定します
ビジョンシステム用フィクスチャには、キット品をご用意しています。小型の複雑なパーツを固定できるようなコンポーネント一式を含んでおり、パーツが鉄製でも非鉄製でもどちらにでも対応できます。
M4 コンポーネントのセットをご用意しています。
ステップ 4: 追加コンポーネントを選定します
キットとは別にコンポーネントを追加購入することも可能です。コンポーネントは、調整が簡単で、確実にワークを固定できるよう設計されています。必要最小限の力で固定できるため、損傷したりゆがんだりしません。ラインナップが豊富なため、セットアップの自由度は高く、障害物のない検査用プローブパスを確保できます。
参考情報
必要となるフィクスチャは、測定する方法 (三次元測定機なのか Equator™ なのか画像測定機なのか) に応じて異なります。また、測定対象のパーツによっても異なります。本書では、各測定方法におけるパーツ固定の概要や選定する際の参考情報、フィクスチャコンポーネントやキットの技術情報について紹介しています。