IPC(Intelligent Process Control:インテリジェントプロセスコントロール)
Equator™ の測定データを基に工作機械コントローラで直接オフセットを更新することにより、クローズドループフィードバックによるプロセスコントロールを実現できます。
リアルタイムフィードバック

測定結果は、IPC により簡単にリアルタイムで読み取ることができます。IPC は、特定の工作機械コントローラに接続できるため、オフセット値の更新による真の自動化プロセスコントロールを実現できます。Equator で取得したデータを基に繰り返し精度良く、高い信頼性でオフセットの更新を行うことができるので、工具の摩耗や温度変化など、プロセスに影響を与える一般的な要因を補正することができます。
プロセスの能力を制御
オフセットを統計的に制御して加工プロセスの能力を拡張することができます。これにより、品質が向上し生産量が拡大します。オフセットの統計的な制御は、形状測定値の移動平均を基に比較値と標準偏差を算出して制御リミットを算出することで実現します。
切削工具の寿命管理
工具の補正回数がユーザー定義のしきい値に到達すると、摩耗限界警告が出され、オペレータに工具交換の必要性が通知されます。そして、予備工具に切り替えたり、次サイクルに移る前にプロセスを停止させたりできます。
複数の加工機にフィードバック
形状単位でオフセット更新値を Equator から複数の機械に送信できます。そのため、複数機械の複数の工具を一括で更新できます。例えば、OP10 と OP20 プロセスを 1 個のゲージングサイクルで制御できます。なお、データには解析時に便利なタイムスタンプが付けられます。
主な特長
- オペレータの介入量を低減
- 機械のダウンタイムを低減
- 複数のパーツで記録した誤差を平均化し、更新をより正確化
- 工作機械の近くに設置できるため、遅延が起きない
- 一対多(工作機械複数に対して Equator 1 台)の更新が可能
簡単な寸法設定
- 使用する寸法を選択
- コントロールリミットを設定
- 補正特性を設定
- 更新する機械を選択
- 工具オフセット情報を設定