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測定用スタイラスの選定

ほとんどの場合、簡単な基準を設けておくだけで最適な精度を得ることができます。

精度が最適になるよう適切なスタイラスを選定

レニショー製スタイラスの正規品からなら、最適な設計と材質のスタイラスを確実に選定できます。

ただし、スタイラスの構成によって測定の精度に大きな影響がでる場合があります。

用語

用語

A = 球直径

B = 全長

C = 軸径

D = 有効長

全長

当社では、スタイラスの取付け面から球の中心までを全長としています。

有効長

スタイラス球の中心から、パーツに対して垂直に測定を行った際に測定物にスタイラス軸が干渉する点までの長さのことです。

スタイラス選定の基準

ほとんどの場合、簡単なスタイラス選定基準を設けておくだけで最適な精度を得ることができます。

スタイラスをできるだけ短くする

スタイラスのたわみや曲がりが大きくなると、精度が低下します。できるだけ短いスタイラスでの測定がベストです。

結合部をできるだけ少なくする

スタイラスとエクステンション間の結合部のひとつひとつが、たわみや振れの発生点となります。コンポーネントの数はできるだけ少なくしてください。

スタイラス球をできるだけ大きくする

理由は下記のとおりです。

  • 球と軸の間のクリアランスを大きくするため。クリアランスを大きくすることで、スタイラスの軸がパーツに接触して発生する誤トリガーの可能性を低減できます。また、有効長も長くなります。
  • 球を大きくすると太い軸を採用できるため。軸が太くなると剛性も増します。
  • 大きいルビー球のほうが、測定物の表面仕上げの影響を受けにくいため。

また、有効長は組付け公差にも影響を受けます。そのため、レニショー製スタイラスは管理条件下での厳密な規格に沿って組付けを行っています。