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バッテリ技術

ラマン分光は、研究開発を目的としたリチウムイオン電池の特性評価に理想的なツールです。レニショーの inVia コンフォーカルラマンマイクロスコープは、使用素材の基本研究から最終製品の品質管理や障害解析まで、さまざまな調査に最適です。
ラマンマッピング陽極

構造の判断と分布

ラマンマッピングとイメージにより、電極面あるいは断面上の材料の分布を調べられます。これにより得られたデータを定量化することで、混合比の推定や粒子統計情報などの指標を取得できます。

inVia Qontor Raman spectrometer

材料の同定

inVia は有機物と無機物、結晶体と非結晶体、固体、液体、気体などの主要タイプの材料すべての分析が可能です。感度が高いため、バッテリの主要成分である炭素材料、金属酸化物、ポリマ、電解質を簡単に特定できます。

電気化学セル

in situ 測定

inVia は、各種のサンプルチャンバ、電気化学セル、不活性ガスのグローブボックスなどで使用できます。さらに、ポテンショスタットなどのデバイスから inVia をトリガリングできるため、in situ およびオペランド測定が可能になります。

分光の利点

  • 非破壊的にデータを取得: リチウムイオンバッテリの構成品は、高パワーのレーザーにより変化したり損傷したりすることがあります。レニショーのラインフォーカスレーザー照射技術を使用すると、パワー密度は低減されますが、トータルのレーザーパワーを維持できるため、信頼性の高い高品質データを高速収集できます。
  • 感度: 高感度で高い空間分解能を有する inVia は、バインダなどの濃度が低い材料も検出できます。
  • 相関情報: inVia を原子間力顕微鏡と組み合わせて使用することで、ラマン分光の化学情報だけでなく、AFM からの表面トポグラフィ情報も取得できます。
  • リチウムイオンバッテリ関連の問題の解決: inVia ラマンマイクロスコープの可能性についてご説明しますので、お問い合わせください。

電気自動車用バッテリの航続性能研究を支援

自動車の研究開発では、次世代のハイブリッド車や電気自動車 (EV) 向けの新しい推進技術に対する注目が高まっています。EV 製品開発の中心テーマは、モータ効率とバッテリ効果による航続距離の拡大です。

当社のラマン技術により、バッテリの化学反応を非破壊的に観察およびイメージングする方法が提供されることから、最適な材料を開発し、その性能限界を理解することが可能となります。例えば、当社の inVia™ コンフォーカルラマンマイクロスコープにより、バッテリの化学反応をさまざまな動作条件 (急速充電や極端な温度など) で検査して、バッテリの反応を確認し、効率を高める方法を検討できます。

当社の EV パワートレイン製造ソリューションをご覧ください。

EV バッテリ研究の主要領域

  • 航続距離: 出力密度を高めることにより、消費者の要求に応えてバッテリ航続距離が延びます。
  • 高速充電: 充電の高速化が可能となる設計により、使い勝手が向上し、普及が進みます。
  • 生産: 生産方法が効率化すれば、製造コストの削減に貢献します。
  • 化学: 新たな化学物質を活用できれば、レアアースの依存度が下がり、コストの削減の効果があります。
  • 品質管理: 性能向上を目的とした、材料や部品構造の検証方法。

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