ATOM DX™ エンコーダシリーズ
ATOM DX は、デジタル信号をリードヘッドから出力する、レニショー最小の光学式インクリメンタルエンコーダです。位置フィードバック、内挿分割処理、オプティカルフィルタ機構を、超小型パッケージに搭載しています。
ATOM DX は、ATOM™ に搭載されている、市場での高い実績を誇る光学系を基に開発されており、レニショーの高性能内挿分割技術を搭載しています。システムを小型化でき、アダプタやインターフェースを別で用意する必要がなくなります。パフォーマンスを落とさずに省スペース性が求められるような用途の多くに適します。
ATOM DX にはセットアップ LED が搭載されており、他製品にも採用されているオートキャリブレーションルーチンに基づいた直感的でシンプルな取付けを行えるため、箱から出してそのまま取付け可能です。また、ATOM DX はアクセサリの高度診断ツール ADTi-100 とソフトウェア ADT View にも対応しています。これらのツールから詳細な診断情報を取得して、エンコーダの取付け状態を最適化したり、現場でのトラブルシューティング時に診断したりして、非常に要件が厳しいモーションコントロールでもその要件を満足させられます。
幅広い要件に対応できるようさまざまなリニアスケール、パーシャルアークスケールやロータリスケールと使用できます。ケーブルタイプと上面接続タイプがあり、20µm または 40µm ピッチのスケールと使用します。
主な特長
超小型ヘッドで高性能
ATOM DX は高さ 7.85mm で、狭いスペースにも収まります。上面接続タイプは性能面ではケーブルタイプと同じで、ダウンサイジングを実現しています。上面接続タイプはコンポーネントタイプのエンコーダで、ケーブルアセンブリを別でリードヘッドに結合します。そのため、ATOM DX の上面接続タイプは省スペース性に優れます。
速度の性能
ATOM DX は最高速度 20m/s、そして各種高速内挿分割処理に対応します。
速度制御の性能
ATOM DX には当社の最新内挿分割技術が、周期誤差を抑える最新の信号処理アルゴリズムとともに搭載されています。この技術が、速度リップルの低減とモーションコントロールシステム内のクローズドループフィードバックの向上に貢献しています。
対応スケール
- リニアスケールは、通常 X、Y、Z 軸の、直線状の位置情報が必要な場合に使用します。
- ロータリスケールは、角度位置決め情報と回転要素のモーションコントロールに使用します。
- パーシャルアークスケールは、円筒形状やシャフト、円弧に巻きつけて、円周の部分円弧を測定する場合に使用します。
ガラススケール
スケール名 | 精度 | スケールピッチ | 熱膨張率 | 長さ | 対応リードヘッド |
RCLC![]() | ±3µm | 20µm/40µm | 約 8µm/m/℃ | 最長 130 mm | ATOM DX |
ステンレススチールテープ
スケール名 | 精度 | スケールピッチ | 熱膨張率 | 長さ | 対応リードヘッド |
RTLF ![]() | 20µm: ±5µm/m 40µm(高精度):±5µm/m | 20µm/40µm | 約 10.1±0.2µm/m℃ | 最長 10m (10m 超も対応可) |
スリムステンレススチールテープ
スケール名 | 精度 | スケールピッチ | 熱膨張率 | 長さ | 対応リードヘッド |
RKLF-S ![]() | 20µm: ±5µm/m 40µm(高精度):±5µm/m 40µm: ±15µm/m | 20µm/40µm | 機材の熱膨張率と同じ (両端をエンドクランプで機材に固定時) | 最長 10m (10m 超も対応可) | ATOM DX |
スリムステンレススチールテープ
スケール名 | 精度 | スケールピッチ | 熱膨張率 | 長さ | 対応リードヘッド |
RKLF-S ![]() | ±15µm/m | 40µm | 機材の熱膨張率と同じ (両端をエンドクランプで機材に固定時) | 最長 10m (10m 超も対応可) | ATOM DX |
ガラスディスク
スケール名 | 目盛精度 (リング直径に依存) 依存) | スケールピッチ | 熱膨張率 | ディスク直径 | 対応リードヘッド |
RCDM ![]() | ±0.5µm | 20µm/40µm | 約 8µm/m/℃ | 17~108 mm |