ナビゲーションのスキップ

QUANTiC™ エンコーダシリーズ

QUANTiC エンコーダシステムは、レニショーのオプティカルフィルタ機構設計と内挿分割技術を統合した、コンパクトで耐環境性の高い、オープンタイプの光学式インクリメンタルエンコーダです。取付け公差が広いため使いやすく、またキャリブレーションすることで、公差をさらに広くできます。

QUANTiC リードヘッドにはデジタル出力バージョンとアナログ出力バージョンとがあります。いずれも、リニアシステム仕様とロータリシステム仕様をご用意しています。

さらに、取付け中や現場での診断およびトラブルシューティングに 高度診断ツール ADTi-100 および ADT View を使用することで、詳細な診断情報を取得できます。

汚れたスケール上でも確実に位置を測定

信頼性のピクトグラム

QUANTiC リードヘッドは、スケールの汚れに起因する位置誤差を最小限に抑えることで、優れたモーションコントロール性能をさまざまな場面で確実に発揮します。また、新設計のディテクタにより信号フィルタリング機能が追加実装されています。このフィルタリング機能によって非ハーモニック信号周波数が低減されるため、スケールにほこりや汚れがあっても、周期誤差と信号レベルの変化が抑えられます。

取付けと調整が簡単

簡単取付けのピクトグラム

QUANTiC は、優れた光学設計と信号処理により、高精度と広い取付け/動作時公差を実現しています。取付け/セットアップ時間が短いため、コスト削減につながります。


速度

速度のピクトグラム

また、モーションコントロールのニーズが最も厳しい場合でも、最高 24m/s の速度を達成できます。

クロック出力周波数 (MHz)


最高速度 (m/s)

最小エッジ間隔*(ns)


T

(10µm)

D

(5µm)

X

(1µm)

Z

(0.5µm)

W

(0.2µm)

Y

(0.1µm)

H

(50nm)

5024242418.137.253.6261.81325.1
4024242414.505.802.9001.45031.6
25242418.139.063.631.8130.90651.0
20242416.118.063.221.6110.80657.5
12242410.365.182.071.0360.51890.0
1024248.534.271.710.8530.427109
0824246.913.451.380.6910.345135
0624245.372.691.070.5370.269174
042418.133.631.810.730.3630.181259
019.064.530.910.450.180.0910.0451038
アナログ出力

20 (-3dB)

*1m のケーブルのリードヘッドの場合

QUANTiC 用スケールのラインナップ

リニア

スケールタイプ

スケール名

精度

スケールピッチ

熱膨張率 (20℃時)

最大スケール長

トラック選択式のステンレススチールテープ

RTLC20 FASTRACK スケール

RTLC40 (FASTRACK™ と組合せ可)


40µm (高精度): ±5µm/m
40µm: ±15µm/m


40µm


10.1±0.2µm/m/℃


10m (10m 超も対応可)


スリムステンレススチールテープスケールRKLC20 スケール

RKLC40-S/RKLC40H-S

40µm (高精度): ±5µm/m
40µm: ±15µm/m
40µm

機材の熱膨張率と同じ (両端をエンドクランプで機材に固定時)

20m (20m 超も対応可)

パーシャルアーク

スケールタイプ

スケール名

精度

スケールピッチ

熱膨張率 (20℃時)

最大スケール長

スリムステンレススチールパーシャルアークスケール

RKLC パーシャルアークスケール


RKLC40-S

40µm: ±15µm/m40µm

10.1±0.2µm/m/℃

20m (20m 超も対応可)

ロータリ

スケールタイプ

スケール名

目盛精度 (リング直径に依存)

スケールピッチ


熱膨張率 (20℃時)

リング直径

ステンレススチールリング

RESM-REST スケール(スケールページ)

RESM40


±3.97~±0.38arc 秒

40µm


15.5±0.5µm/m/℃


52~550mm

高度診断ツール ADTi-100 (アクセサリ)

VIONiC 高度診断ツール

QUANTiC は、高度診断ツール ADTi-100 とソフトウェアの ADT View に対応しています。取付けや診断が難しい場合に役に立つ、エンコーダのさまざまなデータをリアルタイムで取得できます。ソフトウェアのインターフェースは直感的な作りになっています。また、下記の機能が使用できます。

  • リモートキャリブレーション
  • 軸のフルストロークにわたる信号の最適化
  • リードヘッドピッチの表示
  • リミットおよびリファレンスマーク位置の表示
  • エンコーダ位置をデジタル表示 (スケールに対する相対位置)
  • 時間 v.s. 速度グラフのモニタリング
  • データのエクスポートと保存